ウェストビン部とトナーホッパー部
一般的にトナーカートリッジは一部のA4機を除いてウェストビン部とトナーホッパー部の2つから成り立ちます。その2つの間に印字圧調整の役割を担うバネを間に入れて繋ぎます。
ウェストビン部の構成部品
ウェストビン部は余分なトナーのゴミ箱ともいえる廃トナーボックスがあり、主な構成消耗部品としては、OPCドラム(感光体)・PCRローラー・ワイパーブレード・リカバリーブレードがあります。ウェストビン部以外に廃トナー側やドラム側ともいわれております。
1. OCPドラム(感光体)
OPCとはOrganic Photo Conductorの略で、高純度のアルミニウムで出来ており、その回りに誘電性のある感光役割を持ったコーティングが施されています。
レーザービームをOPCドラムに照射して、OPCドラムに付着したトナーが用紙に転写され、用紙に付着したトナーを熱で定着させて印刷する仕組みの大事な部分です。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※傷がある場合、円周に等間隔に用紙にその傷が不要な点となって現れます。
- ※駆動ギアのブレーキ不足による等速回転不良により文字の歪み(収縮)等が発生。
- ※劣化すると印字が薄くなったり、濃い薄いの班になったりします。
2. 帯電ローラー
OPCドラムの初期帯電をする働きを持っています。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※紙粉やほこり等の異物が付着すると用紙方向に垂直に線上の汚れが発生いたします。
- ※一部が破損すると用紙全面が黒くなってしまいます。
3. ワイパーブレード(クリーニングブレード)
用紙に転写されなかった不要なトナーをOPCドラムから除去して廃トナーボックスに回収するために掃いてクリーニングする働き。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※劣化すると余分なトナーを掃き取れずに用紙が黒ずんだり、不要な線が発生いたします。
- ※紙粉やほこりが付着すると不要な線が発生いたします。
4. リカバリーブレード
廃トナーボックスからの逆流防止のためのブレード。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※劣化すると廃トナーボックスからトナーが逆流して用紙を汚したり、プリンター内部を汚します。
トナーホッパー部の構成部品
トナーホッパー部は用紙に印字するのに必要な粉末のトナーが補充されている部分で、主な構成消耗部品としては、トナー・現像ローラー・ドクターブレード等があります。トナーホッパー部以外にトナー側ともいわれます。
1. ドクターブレード
現像ローラーにのるトナーの量を規制し、均一にする役割を担っています。
レーザービームをOPCドラムに照射して、OPCドラムに付着したトナーが用紙に転写され、用紙に付着したトナーを熱で定着させて印刷する仕組みの大事な部分です。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※劣化するとトナー量を均一に規制できないため、トナーが出すぎて印字障害を起こします。
- ※劣化すると異音の原因にもなります。
2. マグネットローラー(現像ローラー)
トナーを付着させて、OPCドラムへ運ぶ役割を担っています。
この部品に障害があった場合に発生する問題
- ※疲労磨耗・劣化すると印字がかすれたり、まだら模様の汚れ、白抜け等が発生いたします。